脳内麻薬 幻冬舎新書 by 中野信子〜脳科学からも自己をみつめてみる【ブックレビュー】

心理やメンタルに興味を持っておりますと、脳に関する事柄も
外せないなとつくづく思います。

こういう時にAmazonさんやらで検索を掛ければ、瞬時に出てくるもののの、
やはり「探し当てる」というのとは違うようで。

いい加減に引きずるのはやめようとは思いつつ、元・たたかう本屋さんだった
という過去および性?くせ?が手放せない。
で、足繁くリアル書店に行くのです。ハイ

今回は新書で見つけました。初版は一昨年の1月
ー店売はおそらく2月頃かとーですから最新とは言い難いですが、
新しい情報は載っているだろうと選びました。

タイトルは「脳内麻薬」 脳科学者の中野信子さんが書かれました。



快楽無くして人類の繁栄なし!?

快楽というワードは一見するとよろしくないと捉えがちですが、
脳科学の分野から言うと、人類の繁栄のためには必須条件だったのです。

大脳新皮質が発達により自然の脅威から守るため、
将来を見据えての行動ー作物を育てる、家を建てる、村落を形成するなどー
を取るようになった。

反面、今すぐに目の前の作物を食べたいという動物的な欲求=生理的欲求との
葛藤が生じることにも・・・その葛藤を克服するのに役立てるよう、
脳内で快楽物質すなわち「脳内麻薬」なるものが分泌されるように
なったのではないかと考えられるのです。
実際まだ起きてない、食べる、住む、コミュニティーを作るなどが完成するまでの間の「待っている自分へのご褒美」機能と言って良いでしょう。

脱法ドラッグではないけれど

快楽を感じさせる物質と仕組みは時に生理的欲求をも打破するものですから、
ひじょうに強力ということがお解りかと思います。

自分の体内(脳)から分泌されるので違法ではもちろんありませんw
しかし、なんらかの要素要因から頑張ることなく快楽だけを求めてしまう
「脳内麻薬」への依存は起こります。

よく聞かれる脳内麻薬と言えばドーパミン。
前頭前野を興奮(心の興奮と異なり電気的に変化すること、刺激)させ、意欲的にさせる物質ですから大量分泌がなんらかの要素要因で起きると
神経伝達物質とのからみで脳内の回路「報酬系」が異常な動きを引き起こすこともあります。

とくに患者数のもっとも多いと言われる「依存症」は顕著でしょう。

ご存知の麻薬類、アルコール、ニコチン、ギャンブルから
過食、買い物。さらに近年では恋愛、ゲームまであるそうです。

怖いことばかりでなく、社会的報酬、金銭的報酬が必ずしも幸福に結びついてはいないなど理論とデータを使い詳細にわかりやすく書かれています。

ちゃろ思ふ故

言い訳に使うのはほどほどにしてww
習慣化とか目標達成を単なるスケジューリングや意志力というものだけで人はやはり「やり切れてはいない」と。 脳の仕組みから来ていることも無視はできないですね。

挫折した。これを心の弱さといったところで脳科学、脳生理学の見地からは
ナンセンスに等しいとさえ思えました。

あと自分の考え、意思だといいながら脳内の仕組みに意外と
踊らされている生き物なんだとうっすら見えた気がいたします。
例えば「この前は楽しかったね〜」なんていうのも
ー寂しい話ですがー脳内麻薬のなせる技。実際すでに終わった
過去のことなのに思い返して=脳内麻薬に刺激されて今現在、
いい気持ち(快楽)を味わっているに過ぎないのですから。

刺激を気持ちいいと勘違いしているのかもしれません。(騙されている!?)

依存症については程度の差ほどあれほぼ全人類がかかっている病気(ゲーム、タバコはしたくないなとァハハ・・(^д^;)お酒は断酒していこう)ではないかな?

心のこと、深層心理や生育歴、家族関係だけで自ら、他人を見ると
行き詰まることがありました。それを脳内の働き、脳生理学、脳科学の分野
視点から見ることで、腑に落ちたり、不必要に悪く見ているのと同時に
無意味さに気がつくことができました。

そして安心感が生まれ、自分や他人に対しゆとりある眼差しを持てたこと
をきっかけにわたしは脳の仕組み、働きをも加味して今後、
自己肯定感やメンタル面、将来と向き合う気になる

そんな一冊となりました。